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February 13, 2006

Torino - スポーツに筋書きは無い

エキシビジョンでも一番元気で弾けていたのは上村選手
こーやって身体全体で出場できる喜びを表現するのは
外国人選手の方が上手いと思っていたけど、
そんなアピールのひたむきさに心から
拍手と笛を鳴らして声援を贈った
exbijon

寒さ、というより空気の冷たさで体調を崩す方も出てくる中で

決勝開始

30名から勝ち上がった20名、どの選手も大技連発
それでもスピードこそあれ、技は似たり寄ったりの物が多く、
上村選手の3D(ですよね?)が決まれば、
優勝も間違いないんじゃないか、
という気持ちが応援団に芽生え始めていた

里谷選手が心持ち不十分燃焼を感じさせつつ、
伊藤選手がここまで来た喜びを表現しつつ終えた後、

上村選手の出番

上記二選手の時もそうだったけど、決勝ではカメラを構える事すら
もったいない気がして、ひたすら両の眼で動きを追っていたけど

本当に時がゆっくりになったかのような複雑な動きの回転で
見事に着地も決め、
勝利を確信して拳とストックを何度も突き上げる上村選手
応援席の僕らも金色のメダルを確信した瞬間だった

…しかし、この時点で二位
三位までの入賞者はゴールそばの席に順番に座るのだけど
上村選手の二位がコールされた時点で三位の選手が席を立つ
この写真はその瞬間のものだ
2006212_002

さらに後半、皆様もご存じの通り二位から三位へ、
三位から四位へ、四位から五位となり、女子モーグル決勝は終わった

納得いかない思いは否定できないけど、
腹立たしさやがっかり感は観客席に不思議と漂わなかった
それはきっと上村選手の演技に、誰もが息を飲み、
彼女自身が『あれで負けたんなら仕方が無い』と、
納得していると思ったから…

帰り道はイタリアらしく、アバウトな誘導も無い状態で
大混雑になっていたけど、興奮感がまだ残っている僕にとっては
なんでもない出来事に過ぎなかった
むしろ祭りの熱気をいまだ引きずる余韻のようにすら感じた
人間は人間の熱いエネルギーにこそ魂を揺さぶられる
その事を再び実感した今回のオリンピックだった

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Posted by: blog番付 | February 14, 2006 05:19 PM

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