ku:nel2006.7.1号
山本夏彦氏、という個人を僕はあまり知らない
コラムニストだったかな?、程度の知識だった
今月号のku:nelには氏の遺品の手帳の紹介を皮切りに
氏の人となりを振り返り、簡単に紹介されている
『人の一生はせいぜい手帖五十冊で、
それは高く積んでも1メートル、
平らに並べても一坪にならない』
そう自らのコラムに書いた通り、
昭和28年から平成14年までの50冊を遺したらしい
3ページの記事は、この手帖に万年筆で、
『少なくとも伜には読まれることを想定して』
書かれた、日々の思考の行程を紹介する事から始まり、
『死ぬまでのひまつぶし』に生きた氏の素顔を倅さんが語る、
という形式で進められている
僕も爺さんの遺品の手帖から『爺さんらしい』言葉を
そこら中から見つけだして感傷にふけったもので
この記事にはひどくひかれるものがありました
主が死んでなお、読み返される『手帖』という存在
ビジネスツールとしてだけ使っていてはもったいないよね
言葉に出せなかった想いや、悩み、怒り、喜びも含めて
その時の自分を包み込んで遺すように書いておこう、と感じました
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